「ゆいちゃん、ほんと自分のことしか考えてないんだね! 悠真さんの優しさに甘えすぎ。ゆいちゃんは世界一可愛いから捨てられないっていっつも言ってるけど、そのうち愛想つかれるよ。今はちゃんとやることやって!」
「ブスが何いってるの! なにか私に話しかけてるわ」
 結花の嫌味に対して堪忍袋の緒がキレた望海は「もう知らない!」と言って、伝票を置いてお店を出た。
「こんなぐらいでいちいち怒るなんて神経質ね。ブスなのは事実なのに」
 鼻で笑いながら結花は残りのデザートを食べて会計を済ませた。