陽鞠が決心した後、インターホンが鳴り、警察がやってきた。
 誘拐事件として警察が捜査してくれる。
 悠真も関係者ということで、しばらく稲本夫妻の家で寝起きし、仕事もそこですることになった。

 警察が聞き込みや準備している中、陽鞠は顔を曇らせる。
「大丈夫、俺たちの子だ。絶対無事だ」
 庄吾は陽鞠の背中をさすってなだめた。
 うんと安堵の表情を見せた。