「いや、直接はないんだ。俺、社長と友人なのに結婚式呼んでくれなかったんだぜ? 写真なら何度か見てるけど。なんというか童顔で、女優さんみたいな感じ」
「えっ、結婚式呼ばれなかったんですか?! 二人ともめっちゃ仲いいのに……」
安達が駐車場で声を上げる。
悠真と戸塚は昔からの友達で、休みがあった日には2人でクイズサークルに参加している。
「そう。社長はめっちゃ申し訳なさそうにしてた。それで別の日に奥さん呼んで、パーティしよって言ったら、それも社長しか来なくて、奥さん来なかった……てかドタキャンしてきた」
「なんじゃそれ? 結構酷いことしてますね……」
「あの時何度も謝ってる社長がいたたまれなくてな」
体調不良と表向きはなっていたが、実際は結花が戸塚のことが気に入らず、悠真だけが出席することになった。
結婚式もほとんどが演出も、出席者も、結花の意向ばかりで、悠真の希望は引き出物を選ぶ時だけだった。
「俺な社長――悠真が心配なんだ。あいつ結婚してから元気なくなってるし、ずっとここにいたがるというか……明るく家族の話してくるけどなんとなく陰が見えるんだ」
駐車場を見つめながらぼやく戸塚。
時々悠真から結花のことを聞いているが、割とヤバイ人だと思っている。
「えっ、結婚式呼ばれなかったんですか?! 二人ともめっちゃ仲いいのに……」
安達が駐車場で声を上げる。
悠真と戸塚は昔からの友達で、休みがあった日には2人でクイズサークルに参加している。
「そう。社長はめっちゃ申し訳なさそうにしてた。それで別の日に奥さん呼んで、パーティしよって言ったら、それも社長しか来なくて、奥さん来なかった……てかドタキャンしてきた」
「なんじゃそれ? 結構酷いことしてますね……」
「あの時何度も謝ってる社長がいたたまれなくてな」
体調不良と表向きはなっていたが、実際は結花が戸塚のことが気に入らず、悠真だけが出席することになった。
結婚式もほとんどが演出も、出席者も、結花の意向ばかりで、悠真の希望は引き出物を選ぶ時だけだった。
「俺な社長――悠真が心配なんだ。あいつ結婚してから元気なくなってるし、ずっとここにいたがるというか……明るく家族の話してくるけどなんとなく陰が見えるんだ」
駐車場を見つめながらぼやく戸塚。
時々悠真から結花のことを聞いているが、割とヤバイ人だと思っている。
