世界一可愛い私、夫と娘に逃げられちゃった!

 好き勝手いう親族に対して、明博が「もうこれは前から決めてたことなので」と付け加えた。

「結花は今まで甘やかされて生きてきた。何か問題起こしても、妻が無理矢理お金で黙らせて、沢山の人達を泣き寝入りにさせてきた。特に望海ちゃんは、長年結花のお世話係状態になっていたよね?」
 うんと黙って望海が頷く。
「はぁ? なに頷いてるの? それってゆいちゃんが悪いの?」
 結花が悪態をついた瞬間、良輔が「黙れ」と冷たく突き放す。
 
同性の友達がろくにいない結花にとって、望海はある意味頼みの綱であり、召使い状態だった。
 結花のわがままに振り回されても、周子の命令だからと無理して付き合っていた。
 自分らしい生活が出来たのは、結花が悠真と離婚してからだ。
 憧れの外国のようなお家、平穏な生活、趣味に打ち込むことなど、結花にこき使われながらも、陰で努力して積み重ねた結果だった。