この息子が言いたいことは、なんとなく分かる気がする。

「分かりました。スタッフ達にそうお伝えしときます。それも兼ねてですね、今からご家族で面談したいのですが、お時間大丈夫ですか?」
「はい、お願いします」
 申し訳なさそうに頭を下げる良輔なんてお構いなしと言わんばかりに、結花と周子は大磐と結婚させたらどうかと話を勝手に進めようとしていた。
「ほら、結花。面談に付き合ってくれ」
「大磐ちゃんとお喋り出来るならいくー」
 結花のどこまでも男性と話したがりな所に、良輔は手を額に当てて、大きなため息をついた。