世界一可愛い私、夫と娘に逃げられちゃった!

 夫と娘がいない間、母とお手伝いさん呼ぶか、親友と遊ぶか、マッチングアプリで知り合った男性達と飲み歩いている。

 だって寂しいもん。
 夫は家業がいそがしく、休みがカレンダー通りじゃない。
 私が一緒にいたい日に限って休みが合わない。
 娘は娘で中学に入ってから、友人や部活を優先するようになった。
 小学校の時はいつも私のそばにいつもいたのに。
 家族一人ぼっちだから、いつも母とお手伝いの柿本さんを呼んで、楽している。
「あれ? 陽鞠ちゃんは?」
「今日、朝練あるから早く出た。コンクール近いからって」
 切り捨てるように母に返す。
 娘が入っている吹奏楽部は近隣でコンクール強豪校で知られている。
 毎日朝のホームルーム前、放課後、休みも日曜日、年末年始、お盆休みの数日間以外ほとんど練習漬けだ。
 それでもって上下関係や暗黙のルールなど色々厳しい所がある。
 娘は吹奏楽部のカッコいい演奏をしてる姿を見て入部したいと言った。
 夫は賛成したが、私は反対した。
 家帰るの遅くなるし、他の習い事もあるからと。
 でも本当は娘と過ごす時間がなくなってしまうから嫌だった。
 娘が私以外の世界を知ってしまうのが嫌だった。
 小学校はなんとか放課後習い事や塾でコントロールすることが出来た。