世界一可愛い私、夫と娘に逃げられちゃった!

 確かに陽鞠は悠真に似ている。性格もそうだが、見た目もだ。
「そんなに家族元に戻りたくないなら、出ていって。パパ活でもやって生きていけば? 中学生ブランドがあるし。あ、ブスだから買ってくれるパパがいるかどうかだけど。ゆいちゃんは可愛いから、すぐ相手してくれるよっ」
 勝ち誇ったような笑みで陽鞠を追い詰めていく。
 陽鞠は目の前で容姿を否定的され口をつぐむ。
 これはただの反抗期や母娘喧嘩ではなく、陽鞠の正当な意見だ。
 悠真は2人の言い合いに思考を巡らせる。
 仕事や家事を頑張ってると聞いて、もう一度やり直そうと少し考えていた。
 今の発言を見てたら、相変わらず自分のことは名前呼んだり、昔のことはもちろん、今も反省してないのが言動に表れている。
「――陽鞠がブスだと⁈ ふざけんな! 見た目しかないお前に何が分かる? 陰で努力してる陽鞠の方が可愛い。勉強と部活の両立頑張ってる理由知ってるか⁈ お前を反面教師にしてるんだよ。先生や親御さんでお前の過去のことを知ってて、嫌がらせされたくないから、引き合いにされたくないからだよ!」
「お前なんて言い方モラハラよ! 謝って!」 
「ほー、普段結花がやってることじゃん。私や両親バカにしてるのに、言われたら逆ギレとか、何のギャグかね?」