世界一可愛い私、夫と娘に逃げられちゃった!

 ちょっとおねだりしたらころっと言うこと聞いてくれてたのに。
 もしかして、私からかわれていただけ? あえて泳がせていた?
 軽い女だと思われてた? いや、一線を越えないようにやってきたつもりだけど。
 待って、スタッフの皆さんって言うけど、私入ってないの?! 
「これね、依田さんが最初来た次の日だから、1月5日だね。スタッフ向けに送ったものだ。あえて依田さんが知らない日にこの文章を送ったんだ」
「そ、そんな?! 陰険過ぎる! スマホ取ってきていいですか?」
「いいですよ。私の前で確認してくださいな」
 結花は急いでロッカーに戻り、個人用スマホを取りに行き戻った。
 グループチャットの過去のやりとりを目をこらして辿っていく。スクロールする手が早くなる。
 業務上の注意喚起、特売の情報、シフト変更の連絡などなど……結花に関する物はない。
「依田さん、探しても無駄ですよ。あなたがグループチャットに入ったのは1月6日だからね。それより前のは見れないはずだ。若い人なら分かるはずだけどねぇ」
 いつも自分が若いアピールしている結花にとって、この言葉の効果はかなり効く。