世界一可愛い私、夫と娘に逃げられちゃった!

 現実を受け入れることができないのか、放心状態で手足の力が抜ける。
 年も誤魔化してたのか! 37?! 上司と変わらないじゃないか。しかも子持ちとか。嘘だろ? 嘘だろ? 子どもの話なんか全くなかったし、むしろ体型崩れるし、自分が汚くなるから嫌だと言っていた。世界一可愛い自分が台無しになっちゃうと。
 じゃぁ、夫のモラハラも、姑に虐められてたも……学歴も?
 一体どこからどこまでが本当なのか嘘なのか?
「日下部さん、いきなり色々言われて状況が掴めないと思います。しかし、私は結花の夫であり、彼女は14歳の娘がいる母親でもあります」
「はい。申し訳ございませんでした! 私、今彼女が既婚者であることや子どもがいることを知りました……年齢もかなり離れていたことも。そ、そんな素振りなかったので……」
 必死に弁解をする龍太郎の目は本気だった。
「では、結花とあなたの今までの関係を包み隠さず話してください」
 まるで面接のような雰囲気に龍太郎は、結花との経緯を語った。
 マッチングアプリで半年前に出会ったこと、最初はアプリ内でのやりとりだったが、ここ2、3ヶ月、直接会う関係となった。