世界一可愛い私、夫と娘に逃げられちゃった!

「ま、待ってください。夫と義理の兄ってどういうことですか?! もしかして、《《結婚してる》》ってことですか?!」
 龍太郎の体が全身熱くなる。
 独身は嘘なのか? あの2人、会社の上司ぐらいだから、多分40代ぐらい?
 名刺を確認すると、依田悠真はローカルスーパーよだの社長、陽貴は人事部長。
「ええ。そうです。私と妻の間に中2の娘がいます」
 龍太郎は目を白黒させて、頭の中を整理する。
 え、ということは、これ、俺が浮気相手ってこと?
 いや、週末はデート普通にしてたし……子どもの話なんか全然聞かなかったし。
 夫のモラハラに耐えれなくて別居していると言っていた。
「年も誤魔化してるみたいだね。龍太郎さん、く年はいくつと聞いてました?」
「28と聞いてます……それも……?」
「妻、37歳ですよ。まー、このプロフィールの写真じゃぁ、騙されるのも無理ないですからね。見た目だけに力入れてますから」
 陽貴は紙を取り出して、結花がマッチングアプリで使っていたプロフィールの写真を見せる。
 目を大きく見せて口元は隠している。
 撮った所は実家の部屋だ。
 年は28歳、結婚を希望している旨が書かれていた。
 夫にモラハラを受けてたので、今度は優しい男性がいいと。
「ね、年齢も嘘なんですか そんな……」