授業開始から30分後、顔色悪い陽鞠を見た講師が家に帰るように結花に連絡したがつかなかった。
陽鞠は声を振り絞るように「お、おとうさんが、入院して……」と今日の経緯を話す。
代わりに陽貴が迎えに来た。結花と連絡がつかないことを聞いた陽貴は、自宅まで連れていき、一晩泊まるようにさせた。
もちろん、結花に連絡した上で。
結局連絡がついたのは、日付変わる1時間前だった。
陽鞠も親のことがきになるのか、中々寝付けず、陽貴の妻である千雪が話相手になっていた。
『ごっめーん! 病院行く予定だったけど、断れない急用がはいっちゃってー』
結花の声はまるで何かを楽しむように高くなる。
「……そうですか。分かりました。悠真は疲れによる体調不良です。2、3日後には退院出来るでしょうというお話でした」
『あ、そう。じゃ、退院次第また働いてもらいますから』
陽貴は切り捨てるような結花の言葉に「はい?」と聞き返した。
『だから、退院したらまた働いてもらわなきゃ。で、娘も早く返して。明日学校でしょ? 欠席なんてされたら成績が下がるわ』
陽貴は隣で聞いていた陽鞠に「お母さん帰ってきなさいって言ってるよ」と呟く。
陽鞠は顔を強張らせた。
陽鞠は声を振り絞るように「お、おとうさんが、入院して……」と今日の経緯を話す。
代わりに陽貴が迎えに来た。結花と連絡がつかないことを聞いた陽貴は、自宅まで連れていき、一晩泊まるようにさせた。
もちろん、結花に連絡した上で。
結局連絡がついたのは、日付変わる1時間前だった。
陽鞠も親のことがきになるのか、中々寝付けず、陽貴の妻である千雪が話相手になっていた。
『ごっめーん! 病院行く予定だったけど、断れない急用がはいっちゃってー』
結花の声はまるで何かを楽しむように高くなる。
「……そうですか。分かりました。悠真は疲れによる体調不良です。2、3日後には退院出来るでしょうというお話でした」
『あ、そう。じゃ、退院次第また働いてもらいますから』
陽貴は切り捨てるような結花の言葉に「はい?」と聞き返した。
『だから、退院したらまた働いてもらわなきゃ。で、娘も早く返して。明日学校でしょ? 欠席なんてされたら成績が下がるわ』
陽貴は隣で聞いていた陽鞠に「お母さん帰ってきなさいって言ってるよ」と呟く。
陽鞠は顔を強張らせた。
