その国道沿いのある、もともとビデオ店だった複合娯楽施設がリニューアルオープンしたのは数年前…。。
ココの目玉はなんと言っても、3Dレーザー体感型の超高速トラベラーであった!
何しろ、それ目当てで他県からも連日多くの来場者がやってきて、深夜以外はけっこう順番待ちを要する。

水元ノゾミがそのアミューズメントスポットに到着したのは午後9時近かった。

”わー、幸いだわ。45分待ち程度で乗れるみたいだし!”

ノゾミは心の中でガッツポーズをとった。
で…、自分の順番が回るまで、控え待合フロアのシートでスマホに目を通しながら待機することにした。

ココにはスロットルや他のゲーム、書店兼レンタルビデオ店、それに各種飲食店舗が入っているのだが、彼女はトラベラー搭乗直前まで、”ギブソンタケルの部屋”派生SNSをチェックすることにしたのである。
それは、事前にメンタルをそこに集中させたいのと、”例のこと”をもうちょっと情報収集したかったから…。

そう…、例のこと…。
それは…。