その5



サプライズ!ミラクル…!な、再びの”珠玉の時間”は、ノゾミのもとにやってきてくれた❣

程なくトリップ感から覚めた?ノゾミは即、たった今の”出来事”を理解できたし、確信できた。
要は、トラベラーで一種のトランス状態に自ら陥った間の時間に何がおきたか…。
彼女は特段、かみ砕くことなく悟れたのであった!

”ギブ様はたった一度しか部屋へ行っていない私にも巡礼してくれたんだ~❣感激~~💖”

シラフにもどったノゾミは、ある意味、別物なトランス感の最中に身を置いていたのかもしれない。
そして…、彼女は今、自分が何処にいるかも自覚していた。

つまり…。

”私はトラベラーを終えたあと、目まいでフラフラになりながら、このトイレの個室に入って、へたり込んでここでオエーオエーしてた…。で、カレは来てくれたのよ‼”

もうこの世にいない故ギブソンタケルは、要するに、生前、自分の”部屋”を訪れてくれた”彼女たち”を巡礼するそのメンツに、決してコアなユーザーではない新参者のノゾミも加えていたと!
で…、そのデリバリースペースは、ココのトイレであったと…。

ここまではノゾミも正確に把握できていた。
即…。
そんなノゾミは、ここでふと気づく!