めいはわたしと春樹君の顔を交互に見て「外で待ってるね」と先に行ってしまった。
春樹君は相変わらずわたしのことを見ている。
話したいと思っていたけれど、いざ話せると思うと緊張で喉が締めつけられ、声がなかなか出てこない。
「あ、えっと……」
ようやく出せた声は掠れていて、こんな声、春樹君に聞かれたくなかった。
「いきなり、ごめんなさい」
春樹君は急に腰を曲げ、わたしに頭を下げてきた。
「あ、あの」
春樹君は顔を上げ、再びわたしを見る。
白い肌、男性とも女性ともつかない中世的な顔、こうして見てみるとめいの言っていた通り、春樹君がすごくかっこいいことが分かる。
「同じチームですよね、体育祭」
「あ、はい」
「その、いきなりで申し訳ないんですけど、名前教えてもらってもいいですか?」
名前を訊かれただけで心臓が高鳴る。
もし、ここで名前を言ったらどうなってしまうのだろう。
でも、るい、とめいが呼んだときに春樹君がこっちを向いたのは確かで、今更嘘も吐けない。
春樹君は相変わらずわたしのことを見ている。
話したいと思っていたけれど、いざ話せると思うと緊張で喉が締めつけられ、声がなかなか出てこない。
「あ、えっと……」
ようやく出せた声は掠れていて、こんな声、春樹君に聞かれたくなかった。
「いきなり、ごめんなさい」
春樹君は急に腰を曲げ、わたしに頭を下げてきた。
「あ、あの」
春樹君は顔を上げ、再びわたしを見る。
白い肌、男性とも女性ともつかない中世的な顔、こうして見てみるとめいの言っていた通り、春樹君がすごくかっこいいことが分かる。
「同じチームですよね、体育祭」
「あ、はい」
「その、いきなりで申し訳ないんですけど、名前教えてもらってもいいですか?」
名前を訊かれただけで心臓が高鳴る。
もし、ここで名前を言ったらどうなってしまうのだろう。
でも、るい、とめいが呼んだときに春樹君がこっちを向いたのは確かで、今更嘘も吐けない。



