ここは、特別塔のチャトル。




私は、日向くんを待っていた。




中学の時から私のことを思っていた優くんよりも、私は日向を選ぶということ。



でも、日向くんが来ない。




さっき、授業が終わって先に行っててと言われていたけど。全く来ない。



すると、後ろから足跡がした。



「日向くん」



えっ、なんでここに蓮華がいるの。



「朝影さん、...日向。ごめんなさい。ほんとうに、ごめんなさい。」



「私は、日向にひどいことをしてしまった。優くんは、優しい日向のことが好きだったのに。」



「ごめんなさい。」




「実は、あの時あなたを連れて行ったのは優が、あなたのことが好きで私は、優に振り向いてもらいたくて日向にひどいことをしたの。」



「蓮華、いいよ。私は、もういいんだ。」



「だって、蓮華がいたから日向くんを好きになったの。」



「うっ、っっ」


「ありがとう、日向」



「...ひな!」




「愛してる」



それは、私の心を落ち着かせる声色だった。」


私は、この学園でこれからもみんなと競いあって、もっと日向のことが好きになるのだろう。

これは、始まりにすぎない。


私の物語。