一度倒れたら、溺愛がとまりません!!

お互いに準備を済ませ、家を出る寸前

「南、伝えたいことがある」

「え?何、ちょっと怖いんですけど」

俺は南を腕の中に収めた。
「え?!晴?」

「約束して。
おばさんのこと思い出して寝れなくなったり、辛くなったり、怖くなったり、苦しくなったりしたら、いつでもうちにおいで。あと、雨の日は絶対うちの家に泊まって。
もう、一人で泣かせないし、寝かせないから」

「やっぱ…気づいて…たんだ。」

「毎回、雨の日ねれてないの?」

「う…ん。思い出しちゃうよね。やっぱり。でも、消しちゃいけない記憶だと思ってるから。耐えるって言い方違う気がするけど、そうするしかない」

「一人で頑張り過ぎんな。俺を頼れ」

「頼れない」

「どうして?」

「もし、晴に彼女ができたら?こんな約束したら後悔するよ」

南以外作る気ないんだけど…彼女。
まぁ、いっか。
「分かった。じゃあお互いが恋人できるまでにしよ。できるまでさっき言ったこと守って」

「晴、ほんとにいいの?」

「てか、俺がしたいからしてるんだし。大丈夫だよ」
南を安心させるように笑った。

「晴、ホントにありがとう」