一度倒れたら、溺愛がとまりません!!

「ただいま」
南が出迎えてくれた。

「おかえり、あの…シャワー浴びていい?」

「いいよ、俺いるから」
南に浴びていいか聞かれていたが、俺がいないときに浴びて倒れられたら困ると言って、止めていたのだ。

「じゃあ、借りるね」
と言って、洗面所に入ってしまった。
よっぽど熱で汗かいたのが気持ち悪かったのだろう。
よく考えれば、南は着替えを持っているのか?
洗面所に行ったときは何も持ってなかった。

着替えを持って、洗面所に入ると
「南、着替え置いとくから。一緒に入る?二十年ぶりくらいに。」

「バ、バカ。入るわけ無いでしょ。」
冗談でいったつもりが、意外と本気だと受け止めたらしい。

「フッ、焦りすぎ」
思わず笑ってしまった。