一度倒れたら、溺愛がとまりません!!

しばらく車を走らせ、家につくと

「着いたよ、って寝てるか」
助手席に寝てるのは、少し辛そうな南。

そんな南を抱えて部屋のベッドに寝かし
おでこに手を当ててみると

「熱いな、冷やすか」
寝室を出て、冷えピタを探していると

「お母さん、お母さん、まって、だめ、
お母さん…!」
南のうなされた声が聞こえた。
急いで部屋に戻ると、呼吸を荒くしながら、泣きながら、母親をずっと呼んでいだ。

「南!南。大丈夫だから、だいじょうぶだから」

そう声をかけると、南が目を覚ました。

「は、る?な、んで?お母さんは?あっ、夢、か」
汗をかいていたので

「着替えよっか。」
優しい声で言うと南はうなずいた。