一度倒れたら、溺愛がとまりません!!

目が覚めると、病室で寝ていた。
「フー。またか。」

「またかじゃない。自分の体のことわかってるの?医者だよね?」
晴のお説教が始まった。

「はい、すいません。いつもより痛かったのは?」

「はー、今南には熱がある。38.8分。このせいで体の免疫が弱ってより痛く感じた。体調悪いときは、無理するなって、言われてるんじゃないの?」

「はい、おっしゃるとおりです。」

「てか、この熱だと朝起きたらわかってたよね?」

「はい、めまいが朝ありました。」

「自分の体調管理を怠らない。もう家帰るよ。点滴終わったから。罰として俺に看病されるんだね」

「えっと…それはどういう意味?」
晴はそれに答えずに私の荷物をまとめ始めた。
そして、私も頭を起こすとフッと力が入らなくなった。そこを晴に支えられて

「熱があるんだから、急に起き上がらない。ほら、立てる?」

なんとか自分の足で晴の車まで行った。
車が走りながら、窓を見ると今日は雨だった。