一度倒れたら、溺愛がとまりません!!

合コンから一転、朝起きるとめまいに襲われた。
「え、うそ」

すぐに壁に手を当てて落ち着くまで待った。多分、寝てた体を急に動かしたからだと思ったので、何も気にせず出勤した。

今日は、雨だった。

病院につくと、
「ねぇ、南。顔色悪いよ。体調大丈夫?」
と葵に声をかけられた。

「うん…大丈夫だけど。朝、めまいがあったんだよね」

「え、本当に?無理して来なくても良かったのに…今日は速く上がりなよ」

「うん、そうする」

今日速く上がるため、仕事をいつもより急ぎ目で行っていた。

「南、顔色悪いけど大丈夫?発作は?」
晴にも言われた。

「大丈夫。発作もないけどなにかあったとき用に薬持ってるし」

「薬、持ってるなら一錠預かる。」

「ありがと」
私は晴に一錠渡した。

何かあったとき、自分が薬を出せないことだってあるかもしれない。

そしたら、昔から自分のことをよくわかってる晴に渡すのが一番いい方法と考えた。