一度倒れたら、溺愛がとまりません!!

そして、合コンが始まった。
私はこういう場に慣れていないので
聞く側に徹した。

会話を聞いていると、看護師の子は
いつもなら絶対に言う言葉ではないような
甘ったるい言葉である意味活躍していた。

葵は、男兄弟の間に産まれたこともあり、
少し姉御肌になりつつ、楽しんでいた。

そんなことを考えていたら、

「ねぇ、南ちゃんってさ、好きなタイプは?」
と声をかけてきた。

下の名前呼び…ちょっと抵抗があるものの
「えーと、すきなタイプ…」
沈黙が流れそうになったところに

「すいません。この子初めてなんです。合コン。しかも、今まで彼氏願望もなくて」
葵が助けてくれた。

その後もなんとか乗り切って、合コンはお開きとなった。