一度倒れたら、溺愛がとまりません!!

「何?」

「合コン。葵にさそわれて」

「合コン?南が?」

「そうだよ、なにか悪い?」

「合コンに行くって言うことは、彼氏いないんだ」
何故か晴は、少し嬉しそうに言った。

「いないけど…そういう晴はいるの?」

「いたら、お前この家に連れて帰らねえよ。てか、一応聞くけど、いたことはあるの?」

「 も、も、もちろん。」
本当はいたことがない。晴がいなくなって、医者になるために、勉強をしてたら恋愛などする暇なんてなかった。
けど、晴には知られたくない。

「ふーん、そうなんだ。俺はいたことがないのに。南にはいたことがあるんだ」
そんなことをつぶやきながら近づいてきた。
「え、いたことないの?え?いると思っ、ん、ん、」

晴の口が私の口を黙らせた。


「じゃあ、こういうことも慣れてるよね。
あれ?どうしてそんなに顔真っ赤なの?
はじめて?」

「わ、わ、わたしのファーストキス…」

「やっぱりね。いたことないよね。」
ニヤっと笑っていた。

「あ、あと南のファーストキスは、俺が昔に奪ってるから」