一度倒れたら、溺愛がとまりません!!

いろんな想いがある中、駐車場に向かうとスマホを観ながら運転席で待ってる晴を見つけた。

ふと思った。
私服だ。やっぱアイツ、カッコいいな。

あるいてくる私に気づいたのか微笑んだ。

車に乗り込むと
「お疲れ、忙しかった?」

「いや、そんなに運ばれてくる患者も多くなかったよ。迎えに来てれてありがとう」

「いえいえ、帰ったら寝る?クリスマスだけど俺が立てた予定は午後からだから」

「できれば寝たいかも…いい?午後からになるけど」

「うん、もともとそのつもりで予定入れたから」

そういうところが好き。いつだって私の体のことを考えてくれる。言葉にはなかなかできないけど…

「…好き」

小さくぼそっと私はつぶやいた。聞こえ欲しいような聞こえて欲しくないようなそんな気持ちで。

なんか反応があるかな?って思って晴を見たら
ちょうどタイミングがいいのか、悪いのか家に着いた。

家に入ってもなんにも言ってこないので聞こえてなかったらしい。

それはそれでいいんだけど。でも、なんか少しモヤッとする気持ちを隠しながら部屋着に着替えて仮眠を取る準備をした。