「ふー、久しぶりだな…自然に発作がでたの」

「南ちゃん、何かあった?」

「…母親を事故でなくしたのは知ってるよな?」

「うん…聞いたことある」

「信号無視の車のせいで亡くなったんだ。
で、その車を運転してたのが反社会勢力の林遼平」

「え、…?そいつって確かこの前…」

「 そう、南のことを処置室で暴行したヤツ。この前の事件でアイツは無期懲役判決が出た。それで南の中で一区切りできたんだ。先週、初めて事故現場に行くことができたんだよ」

「じゃあ、いろいろ肩の荷がおりたのかもね、それ自体はいいことだよね…?」

「ああ、肩の荷が重すぎたからかな、うなされて寝れてないことも結構あったし…」

「今日、明日三浦帰れそうにないよな?」

「うん、患者の容態が安定してないし」

「じゃあ、南ちゃん入院?そのほうが安心ではあるよね」

「それは間違いなく俺的には安心する。
でも、南自身がな…他の患者さんの心電図とかの音が更に精神的にくるみたいだから
家のほうが南的には…って感じ」

「とりあえず、目を覚ますまで様子見だな」