一度倒れたら、溺愛がとまりません!!

葵とご飯を食べながら色んな話をした。

どうでもいいような話から、これからの話、のろけ話も。

「二人は結婚しないの?」

「結婚ね…あんま考えてこなかったかも」

「え、そうなんだ。考えてるかと思ってた」

「なんか、事実婚みたいになってるのはあるかも」

「そっか、同棲してるんだもんね。三浦先生優しい?」

「うん、やさしい。でも、その優しさというか心配性がね…私の体調が悪いのすぐ見つかっちゃうし、見つかったら見つかったで逃げようとしても無理なんだよね」

「フハハ、なんか凄い想像できる。
南のことめっちゃ甘やかしてそうだもん。
三浦先生」

「え、そうかなー」

「そうだ、この子は三浦先生しか知らないんだ。この世の中どんな男がいるか知らないんだった」

「いや、それ言えば晴もだけどね」

「え?!三浦先生も南が初彼女なの?!」

「信じられないよね。私今でもたまに疑ってるもん」

「誰が誰を疑ってるって??」
晴が私の頭に腕をおいてきた。

「わ、晴。なんで?」

「誰かさんがメール見ないからでしょ。
お前、まだ薬必要だからね。お医者さん」

「あ、ホントだ。着信が凄いことに…」

「って、ことで葵さん、南借りていい?
多分、南から誘ったんだろうけど」

「はい、全然。まず、治療が優先だし」

「いいもの南に奢らせるから、ごめんね」

「葵、ごめん。次は私奢るから」

「うん、楽しみに待ってる」

私は晴に連れてかれた。

その頃葵は
「南はあんないい男しか知らないなんて…
南が純粋なのも三浦先生が大切にしてきたからなんだろうな。それは南も三浦先生を大切にしてるからなんだろうけど。

あの二人のスキマに入れる人はいないな」
そう一人でボヤいていた。