一度倒れたら、溺愛がとまりません!!

体を寄せ合って話しているうちに、
南があくびをしだした。

「もう寝るか、ベッド行こう」

「うん」

ベッドに南を寝かせると
「晴。一緒にねたい…入院中寝れなかったから。この点滴も抜きたい」

俺は笑顔で
「点滴は抜かないよ。ダメだよ抜いちゃ。
傷口の抗生物質だからね。でも、隣で寝るよ」

「…ほんと?」

「うん」

「よし!!よし!」
ガッツポーズをして喜んでいる。

「フッ、そんなに嬉しいの?」

南は笑顔で
「うん!」
その顔…理性が崩れた。

「だって…ん!」

南は何か言おうとしたが俺の唇で塞いだ。

「口開けて」
俺は南の口の中に侵入した。

「…ハァハァ、ん…」
もう一度キスした。

「…これ以上は…もうやらない」

「え、どうして?」
南はとぼけた顔で言った。
天然め!こっちの気も知らないで

「止められなくなるから。明日また熱ぶり返すようになるよ」

南は顔が赤くなった。そういえばこんな理性の話はあんましたことがなかった。

「照れてんの?まだおこちゃまだね」
耳元でささやいた。

「…くっ、いいよ。まだおこちゃまで。
晴みたいにエロくならなくて」

「フッ、まぁ誰が俺をエロくさせてるのかは、自覚を持ってほしいね。それに、全部ピュアな反応するからハジメテは俺なんだってわかっていいけどね。

さぁ、寝よ」

「…っ、なんか私が恋愛経験値で負けてるみたいじゃん」

「俺も南がハジメテだけどね」
そう言って二人で横になって抱きしめた。

「寝よ、まだ熱下ってないでしょ」

「うん…ね、る」
俺は南の背中をポンポンと叩きながら
南が寝るまで待った。