一度倒れたら、溺愛がとまりません!!

ご飯を食べ終えて
「南、熱はかって」

「多分下がってるけどなー」

「一応はかれ、はい、体温計」

「は〜い」

ピピッ
「これ壊れてないよね?」

「何度だった?」

「37.6平熱まで程遠いんだけど…」

「やっぱね、まぁご飯の量もう少し食べれるようになったら下がるよ」

「もう働きたいのに…」
ポロッと南が言った。

「…これから大事な話するから、ちょっと来て」
俺は手招きして南をソファーの横に座らせた。

「なに?」

「怖がらせるかもしれない。落ちついて聞いて、大丈夫だから」
俺は南を抱きしめた。

「…林遼平のことなんだけど、多分一生
刑務所から出れないと思う。南の件もあるし、おばさんの事故もあったから。
あいつは、もう南と会わない」

震えてるのはわかってた。

「ほ…んと?そうなんだ。…じゃあ、刑務所で、ちゃんと生涯…反省してほしい…
一人の生涯を…おわらせた…か、ら」

「うん、ごめんな。怖がらせて。こんなタイミングじゃなかったのかもしれないけど、仕事に復帰する前に伝えたくて」

「…大丈夫だよ、私にはずっと味方がいるからね」
南は俺の背中に腕をまわしてお互い強く抱きしめあった。

「うん、俺はずっと味方だから」