一度倒れたら、溺愛がとまりません!!

そんなことを考えていると検査は終わった。

病室に戻ると睡魔が襲ってきて、まぶたを閉じた。


窓に打ち付ける雨の音で目を開けると

「大丈夫?雨降ってるけど…」
心配そうに覗き込む晴がいた。

「うん、大丈夫。寝たからか体も軽いかも」

「よかった。あっ!いいお知らせがあるよ」

「え!退院できるの!?」
私がベッドから飛び起きるようになると

「察しが早いね、そうだよ。退院というか
俺のもとでの自宅療養」
晴は、笑って私の体を支えた。

「ん、?なんかよけいな言葉があったような?」

「当たり前だろ、血液検査の数値見せてあげたいくらい、良くなかったし。
まぁ、二人とも医者だから許可おりた。
でも、無理はさせないから。つきっきりで看病してあげるね」

「げ、…ほ、ほんとに良くなりそう」

「じゃあ、帰ろう」

「うん!」