その連絡を聞いて、私はすぐに病院に向かった。

面会時間は過ぎていたけれど、医者としての立場なら大丈夫なので病室に入った。

病室に入ると、
「おとうさん!お父さん!ごめん…ごめんね。私が…私が…」 
もう私は泣きじゃくっていた。

お父さんは、まだ少し弱い力だけど私の頭を撫でてくれた。

「みなみ…心配かけたな」

「違う、私が気づけなかったから…」
そう言ったら、お父さんはゆっくり首を横にふった。

「南のせいじゃない。誰のせいでもないよ。病気は、誰にいつなんて、誰にもわからないんだがら」

「…うん、そうだね。ありがと」