「南、俺の前では強がらないで。これからも。南が我慢してるのが一番つらい」

「…でも…いつか人間一人になっちゃうんだよ…。だから、少しでも…つよくならなくちゃ」

「もう強くなるな。人を頼れ。いつか南が壊れるよ。しかも、一人になんてさせない」
そのために俺はここまでついてきたんだ。

「フッ…うそつき」
何故か南は笑顔でそう言って俺の胸に顔をうずめた。
でも、その笑顔は昔から変わらない太陽みたいだった。

「え!?なんで笑ったの?俺、本気なんだけど。」
腕の中の南を見ると寝ていた。

「結局、主導権握ってんの南なんだけどね」