一度倒れたら、溺愛がとまりません!!

「有川先生!早く救急に行ってください」
看護師長が焦った声で私を読んだ。

「救急…?」
嫌な予感がした。

「有川先生のお父様が…運ばれてくる」

え…?お父さん?救急…?
頭が真っ白になった。
気づいたら走り出していた。

嘘でしょ…まさか…重症なんてことはないよね…
この前まで普通だったよね…?

救急に着くとストレッチャーの上にお父さんがいた。目を開けていなかった。

「おとう…さん?生きてるよね?大丈夫だよね?呼吸してるよね?」

「大変危険な状態です。心筋梗塞を起こしています」

「嘘だ…うそだ…うそだ、ねえ、生きてよ
お父さん、呼吸して、ねえ、」
私は自我を失っていた。