君の甘い笑顔に落とされたい。


「ん。」


久世くんからピンを受け取る。
良かった、これで桃ちゃんも安心だよ。


「ありがとう。久世くん」
「別に。……花戸さんも良かったね」

「え?」


えっと、なにが?


「恭介のこと。あいつ、花戸さんのこと多分気に入ってるから」


"上手くいくといいな"と、そう言った久世くんに、私は少し胸が痛むのを感じた。

……好きな人に、別の人とのことを応援されるのって、こんな気持ちになるんだ。

私のことを何とも思っていないから、そういう風に言うのかなって考えたら、少し、へこむな。


いいのかな。本当に。
このまま、久世くんに勘違いをさせたままで、私はいいの?後悔しない?



「……ちがうの、」