「ん。」
久世くんからピンを受け取る。
良かった、これで桃ちゃんも安心だよ。
「ありがとう。久世くん」
「別に。……花戸さんも良かったね」
「え?」
えっと、なにが?
「恭介のこと。あいつ、花戸さんのこと多分気に入ってるから」
"上手くいくといいな"と、そう言った久世くんに、私は少し胸が痛むのを感じた。
……好きな人に、別の人とのことを応援されるのって、こんな気持ちになるんだ。
私のことを何とも思っていないから、そういう風に言うのかなって考えたら、少し、へこむな。
いいのかな。本当に。
このまま、久世くんに勘違いをさせたままで、私はいいの?後悔しない?
「……ちがうの、」

