君の甘い笑顔に落とされたい。


前の席からピンが落ちていないか確認していく。

……でも、ラッキーだな。
まさかこうやって久世くんと2人きりになれるなんて思わなかった。

久世くんの秘密の場所も知れたし(もちろん誰にも言うつもりはないけれど)、なんだか嬉しいな。



「……恭介が、」
「え?」


久世くんは、顔を上げずに話を続ける。



「花戸さんのこと、いい子だって言ってた」
「えっ」
「なんか、守ってあげたくなるって」
「な、何ですかそれっ……」


ていうか椎名くんそんなこと言ってたの!?
ハッ、もしかして、からかわれてる?



「恭介の言ってること、なんとなく分かる」



その言葉に、私は一瞬目を見開いた。
久世くんの方を向くと、彼は下を向いてピンを探し続けてる。