君の甘い笑顔に落とされたい。


人気者の久世くんに、そんなことまでやらせるのはどうかと思うけど……でも……


「ありがとう、久世くん……」


やっぱり久世くんは、とっても優しい。


「別に。口止め料」
「ここ、久世くんの大事な場所なんでしょう?そんなのなくても誰にも言わないよ」

「……。ていうか、花戸さんは1人で何でもやろうとしすぎ」

「そうかな……でも気をつけます」



廊下を少し進んで、今度は第二音楽室へ。
ここにもピアノと譜面台、机に椅子、黒板。

後ろには色々な楽器がずらっと並んでいる。


「桃ちゃんの席、どこかな……」
「端から見てくしかないな。俺後ろから見るから、花戸さん前」

「は、はいっ」


……確かに、1人より2人の方が効率的かも……