それなのに、ふとした時に思い出すのはやっぱり久世くんのことだったの。 私の心の深いところには、ずっと久世くんがいたの。 「わたし、ずっと前から、久世くんのことが好きだった」 「……うん」 「今も、その気持ちは変わらないの……だから、私のこと、もっと好きになって、久世くん……」 堪えていた涙が、ぽろぽろこぼれ落ちてくる。 そんな私を見て、久世くんは優しく笑った。 「おまえのそーいうとこ、本当にずるい。」