君の甘い笑顔に落とされたい。


うぅ、今は久世くんのその無表情が心にくるっ。
変なこと言ってるってことくらい分かってるよっ。


「だって、なんか引っかかってるみたいで!1人じゃどうしようも出来ないんだもん」

「はぁー……」


長いため息を吐いた久世くんは、とん、と私の肩を押して入り、扉を閉めた。
わ、私から頼んだことだけど、またもや2人きりの状況に少し緊張してしまう。

ジトっと私を睨む久世くん。
お、怒ってる……?


「後ろ向いて」
「っあ、うん……あの、久世くんごめんね」

「なにが」

「こんなことさせて……」


本当、私ってどうしようもない。
久世くんに引かれるようなことしかしてない。

1人、心の中で反省をする私。
久世くんが口を開いたのは、数秒の沈黙の後だった。