君の甘い笑顔に落とされたい。


顔を上に向けたところで、私の時間がピタッと止まる。
ぱっちりと目が合っている人物に、はくはくと口を動かすことしかできない。


「し、椎名くん……」


なんとか名前を呼ぶと、椎名くんは目を大きく見開かせて、パッと私から顔を逸らした。
手のひらで顔を覆って、「不意打ち……」なんて、そんなことを小さく呟いてる。


「あー……その格好は、」
「えっ、と、ウェイトレスの子が休みだって言うから代わりに……」

「花戸さんがするの?それ着て?ウェイトレスを?」

「う、うん……あでも、やっぱり変、だよね」


ど、どうしよう。
恥ずかしくなってきた。今からでも他にやってくれる子を探した方がいいのかも……。


「何言ってんの?変じゃないよ」
「へ、」

「可愛いよ。まじで、ほんとに。」