君の甘い笑顔に落とされたい。


「あはは、まさかぁ……」
「嘘ついてないからな。半分くらい減ってて俺がびっくりしたわ」

「な、なんてこと」
「集中して観てたし、だけどずっと飲んでるし、なんかもう面白くて1人で笑ってた」

「あっ!?変なところで笑ってるなぁって思ってたよ!あれって私のことだったの!?」



意地悪く笑う久世くん。
あぁもう、恥ずかしい。

私、久世くんにあんまり良いところ見せられていないよね……。

久世くんはいつも余裕で格好良くて、それに比べて私は?
久世くんの周りにいる女の子たちみたいに可愛くないし、話もきっと上手じゃない。


それなのに、どうして久世くんは私と一緒にいてくれるんだろう。
やっぱり優しいからなのかな。