君の甘い笑顔に落とされたい。


うぅ、久世くんの視線というか、圧がすごい。
"こっち向け"って、言われてるみたい。

まるで、久世くんの綺麗な瞳に吸い寄せられるようだった。
私と目があった彼は、満足そうに表情を和らげて。


「手、離したほうがいいならそーするけど、ほんとにそれでいいの」


こんな、ずるいことを言う。


「……」
「茉白」

「っなんでなまえ、」
「なんだよ、名前もだめ?」


ずるい。ずるすぎる。
これ以上好きにさせないで。


「……じゃ、ない」
「なに?」

「だめじゃない……手も、このままがいい」


私ばっかり、久世くんのことが好きで。
久世くんはいつも余裕があって。

手のひらの上で転がされてるみたいだ。
でも、もうそれでもいいやって思ってしまうから、本当にどうしようもない。