君の甘い笑顔に落とされたい。


「私たちが泥棒でー、警察が椎名とー……」


あとの2人の名前は、やっぱり久世くんといつも一緒にいる男の子の名前だった。

な、なんかポンポン話が進んでしまっているけれど、えっと、これは一体どうすれば……



「ちょっ、2人ともストップ!花戸さん困ってるから!!」
「し、椎名くん、」



私たちの間に割って入ったのは、なぜか疲れたように肩で息をしている椎名くん。

ここまで走ってきたのかな……?



「あーもう、無駄に足速いんだよお前ら2人とも!暇人見つけるからドロケイやろうじゃねーから!」
「え〜うける〜うちら絶対勝とうね〜」

「えっ、あの、わたし、」

「うちらが勝ったらジュース奢ってもらえるんだよ!がんばろーね」