君の甘い笑顔に落とされたい。






「(うわぁ……)」



教室まで英語のワークを取りに行き、
いざローファーに履き替えて帰ろうと昇降口を出ようとした瞬間。

ザーッと、大きな雨粒がコンクリートを打ち付ける音が響きわたった。


ま、まさかたった数分でこんなに雨がひどくなるなんて思わなかったよ……
折りたたみ傘でも濡れるのは覚悟しないとだなぁ。


「桃ちゃん大丈夫かな……」


無事にバスに乗れてるといいんだけど。
バス通学の桃ちゃんとは違い、私は電車通学。

学校から駅まで歩いて10分ほど。
走れば……私のスピードだと7.8分くらい?かな?


「──あれ、花戸さん?まだ帰ってなかったの?」