君の甘い笑顔に落とされたい。


うう、桃ちゃんの熱がすごい……!
たくさん応援してくれるのはありがたいけど……!


「と、とにかくっ。まずは明日の試験!頑張ろうね!」


明日は英語と日本史だから、日本史のプリントと英語のワークを……って、


「英語のワーク教室に置きっぱなしだった!」


私としたことが……
そのまま机の中に置いてきてしまったみたい。


「ごめん桃ちゃん、先に帰ってて!」
「えっ!私も一緒に取りに行くよ?」
「ありがとう、でも雨がひどくならないうちに帰らないと!バスの時間もあるでしょう?」


そんな私の言葉に、桃ちゃんはしぶしぶ頷く。
「茉白も気を付けて帰ってね?」なんて、心配そうに言うから、
相変わらず優しいなぁ、と、胸が暖かくなった。