君の甘い笑顔に落とされたい。


もっともっと近づきたい。
久世くんの隣にいたい。

久世くんの、特別になりたい。

こういうことばっかり考えている私って、
本当にどうしようもない。

どうしようもなく、私は久世くんが好き。


「つか、スタンプまだ?」
「……ちょっと、待ってて」


神様、私にほんの少しでいいので勇気をください。

久世くんとのトーク画面を開いて、震える指で文字を打つ。
断られるかもしれないし、なんでおまえがって笑われるかも。

でも、こうやって久世くんの隣に座って、
久世くんに笑った顔を向けられたら。

クラスメイトよりも友達よりも、その先を望んでしまうから。


ぎゅっと両手でスマホを握りしめる。
思い切って、親指で送信ボタンを押した。