でも、なんか、大勢の中の1人のままは、いやだなぁ……。
……やだな、私。
さすがにわがままだし、欲張りすぎ。
「ごめん、何でもない。今からスタンプ送るね」
どのスタンプにしようかな。
いつも使ってるお気に入りのスタンプにしよう。桃ちゃんからも好評のやつ。
「たしかに、」
「え?」
ぽつり、隣から聞こえてきた声に、スマホから顔を上げた。
久世くんがじっと私のことを見ていて、
思わず目を見開く。
「色んなやつとこーいうやり取りはしてるけど、おまえみたいな奴はいなかった」
「……」
「おまえだけだったよ。120パー本気、みたいなの。」
可笑しそうに、小さく笑う。
そんな久世くんにきゅーっと胸が締め付けられた。

