君の甘い笑顔に落とされたい。


でも、なんか、大勢の中の1人のままは、いやだなぁ……。

……やだな、私。
さすがにわがままだし、欲張りすぎ。


「ごめん、何でもない。今からスタンプ送るね」


どのスタンプにしようかな。
いつも使ってるお気に入りのスタンプにしよう。桃ちゃんからも好評のやつ。



「たしかに、」
「え?」



ぽつり、隣から聞こえてきた声に、スマホから顔を上げた。
久世くんがじっと私のことを見ていて、
思わず目を見開く。


「色んなやつとこーいうやり取りはしてるけど、おまえみたいな奴はいなかった」
「……」

「おまえだけだったよ。120パー本気、みたいなの。」


可笑しそうに、小さく笑う。
そんな久世くんにきゅーっと胸が締め付けられた。