「……教えてくれるの」
「逆になんで教えてもらえないと思うんだよ」
クイっと掴んだ手首を引っ張って、久世くんは自分の隣に私を引き寄せた。
顔を横に向ければ、すぐそこに久世くんがいる。
そのことが嬉しくて、恥ずかしくて、ドキドキし過ぎて、胸がいたい。
「これ俺のQRコード。読み取って」
「あ、うん……」
「なんかてきとーにスタンプ送って。そこから連絡先追加するから」
慣れたようにスマホを操作する久世くん。
連絡先交換しよ、とか、きっと言われ慣れてるんだろうな。
だって、ほら。
登録されてる友達の人数、私のよりはるかに多いもん。
「のぞき見?」
「えっ!?」
「花戸さんはえっちだなー」

