海色の世界を、君のとなりで。


うう、と変な呻き声が洩れた。

自分が情けなくなる。

それと同時に、いつも楽しげに笑っているクラスメイトが猛烈に羨ましくなった。

自分を見失ってしまうほどの闇も、苦しみも、何一つ背負っていないように見えてしまう。

それは単に隠すのが上手いのか、本当に何も持っていないのか。

後者の方が多いのだろうと考えてしまう自分の卑屈さと嫌らしさに、また涙が溢れてきた。


ついさっきまで花火に感動していたのに、今抱いている感情は真逆だ。

我ながら情緒が不安定すぎて、呆れと同時に笑いが込み上げてきた。


泣きながら笑っている。

笑っているのに泣いている。


はたから見ると本当にどうしようもなく変人だ。