だけど蒼空をみて騒いでる女たちは、悲しい過去を背負いいつも静かな蒼空を、クールなんだと思い込み、毎日話しかけていた。

だから來未は声をかけづらかった。

でもホントは、蒼空も來未のことがスキだった。

それを伝えたくても、女たちが邪魔でなかなかできなかった。

幼なじみの関係のまま時は過ぎ、ある日曜日の夜。

蒼空はコンビニに行こうと家を出た瞬間、目の前に來未を見つけた。