『いいですね。そしたら、姉からテストが終わったらバーベキューに誘われてるんですが、一緒にどうですか?もちろん、お友達も一緒で大丈夫です。』
これが姉から指示されて磐田くんに返信した内容だった。『了解』と直ぐに返事がきた後に日時と場所の詳細をメッセージで伝えた。姉は磐田くん見たさにもともと彼氏とその友達に誘われていたバーベキューに私たちも誘ってくれたのだ。
「何人増えても大丈夫だってぇ~。」
姉は彼氏からの返信されてきた内容をニコニコしながら私に言った。生の磐田くんに会えると決まって少々浮かれた様子の姉はパジャマと下着をクローゼットから出すと『お風呂入ってくる~。』と言って部屋を出て行ってしまった。姉はいつも長湯なので1時間は戻ってこないだろう。
…そうだ、学校の帰りに大好きな作家さんの新作を買ってきたんだった。
帰宅したら葵くんが家にいたので、驚いてすっかり忘れてしまっていたが、買ってきた本をそのまま自分の部屋に置いたままにしていた。
『コンコン』
自分の部屋なのにわざわざノックをして入るのはなんだかとても変な気分だ。
「はーい、もしかして奈々?」
中から葵くんが返事する声が聞こえた。
「ちょっと部屋に忘れ物をしちゃって…。」
「入って平気だよー。」
中に入って大丈夫だというのでゆっくりとドアを開けてそぉっと中を覗き込む。
「えっ!?」
思いもしなかった葵くんの恰好に一瞬で固まってしまった。
「ん?なに??」
ドアを開けると丁度葵くんは着替えをしているところでだったようで上半身がまだ終わっておらず、おへそとパンツの一部がチラリと見えてしまったのだ。
葵君は素肌が見えてしまっていたことに気づくと
「あぁ…、奈々のエッチ(笑)」
とニヤリと笑った。
「エッ…エッチって!!葵くんが入っていいって言ったんじゃない!」
一瞬見えた葵くんの腹筋のラインが綺麗でドキッとしたのと、見慣れない男子の素肌に恥ずかしくなって顔が熱くなるのがわかった。
「奈々ってば、顔真っ赤(笑)」
ケタケタと笑い声をあげる。その笑い声が馬鹿にされた様な気がしてムッとした。
「本を取りに来ただけだからッ!!!」
「机に置いてあるヤツ?」
「そう!」
葵くんは長い腕を伸ばすと机の上に置いてある本を2冊手に取った。
「どっち?」
「どっちも!」
そう言って、葵くんの手から奪うように本を取った。
「何怒ってんの?」
「…べっ別に怒ってなんかないもん!じゃあね!」
本を手にしたのでさっさと部屋を出ようとしたのだが、葵くんに腕を引っ張られると一瞬で彼の胸の中にすっぽりと収まってしまった。まるで抱きしめられている様に抱えられ、筋肉質な感じやぬくもりが伝わってる。
「耳まで真っ赤じゃん。奈々って男になれないの?」
「別にフツーだし!」
「ふーーん。俺、女の子に慣れてないから奈々が色々教えてよ。」
そう言うと頬にチュッとキスをしてきた。こんなに自然に頬にキスをしてきたのに女の子に慣れていないはずがない。
「ちょっと!何してんのよっ!」
先ほども顔が熱くなるのがわかったがさらに真っ赤に染まっていく。
「ん?頬にキスは挨拶だろ?それとも昔みたいに口の方が良かったか?」
一瞬忘れていたが葵くんは外国から帰国したばかりだった…。確かに外国で頬にキスは男女問わず挨拶としてするけれどここは日本だ!それにどこか馬鹿にしたような、揶揄うような笑い方が腹に立つ!
「そんなわけないじゃない!馬鹿っ!」
そう叫ぶと思い切り突き飛ばして自分の部屋を出た。
姉の部屋に戻り、ベッドに寝転がって葵くんから奪い取った本を読もうとしたが、先ほどの出来事が頭から離れずイライラして本を読む気になれなかった。
「あーーーもうっ!葵くんってば何考えてるのよ!!ホントむかつく!!」
これが姉から指示されて磐田くんに返信した内容だった。『了解』と直ぐに返事がきた後に日時と場所の詳細をメッセージで伝えた。姉は磐田くん見たさにもともと彼氏とその友達に誘われていたバーベキューに私たちも誘ってくれたのだ。
「何人増えても大丈夫だってぇ~。」
姉は彼氏からの返信されてきた内容をニコニコしながら私に言った。生の磐田くんに会えると決まって少々浮かれた様子の姉はパジャマと下着をクローゼットから出すと『お風呂入ってくる~。』と言って部屋を出て行ってしまった。姉はいつも長湯なので1時間は戻ってこないだろう。
…そうだ、学校の帰りに大好きな作家さんの新作を買ってきたんだった。
帰宅したら葵くんが家にいたので、驚いてすっかり忘れてしまっていたが、買ってきた本をそのまま自分の部屋に置いたままにしていた。
『コンコン』
自分の部屋なのにわざわざノックをして入るのはなんだかとても変な気分だ。
「はーい、もしかして奈々?」
中から葵くんが返事する声が聞こえた。
「ちょっと部屋に忘れ物をしちゃって…。」
「入って平気だよー。」
中に入って大丈夫だというのでゆっくりとドアを開けてそぉっと中を覗き込む。
「えっ!?」
思いもしなかった葵くんの恰好に一瞬で固まってしまった。
「ん?なに??」
ドアを開けると丁度葵くんは着替えをしているところでだったようで上半身がまだ終わっておらず、おへそとパンツの一部がチラリと見えてしまったのだ。
葵君は素肌が見えてしまっていたことに気づくと
「あぁ…、奈々のエッチ(笑)」
とニヤリと笑った。
「エッ…エッチって!!葵くんが入っていいって言ったんじゃない!」
一瞬見えた葵くんの腹筋のラインが綺麗でドキッとしたのと、見慣れない男子の素肌に恥ずかしくなって顔が熱くなるのがわかった。
「奈々ってば、顔真っ赤(笑)」
ケタケタと笑い声をあげる。その笑い声が馬鹿にされた様な気がしてムッとした。
「本を取りに来ただけだからッ!!!」
「机に置いてあるヤツ?」
「そう!」
葵くんは長い腕を伸ばすと机の上に置いてある本を2冊手に取った。
「どっち?」
「どっちも!」
そう言って、葵くんの手から奪うように本を取った。
「何怒ってんの?」
「…べっ別に怒ってなんかないもん!じゃあね!」
本を手にしたのでさっさと部屋を出ようとしたのだが、葵くんに腕を引っ張られると一瞬で彼の胸の中にすっぽりと収まってしまった。まるで抱きしめられている様に抱えられ、筋肉質な感じやぬくもりが伝わってる。
「耳まで真っ赤じゃん。奈々って男になれないの?」
「別にフツーだし!」
「ふーーん。俺、女の子に慣れてないから奈々が色々教えてよ。」
そう言うと頬にチュッとキスをしてきた。こんなに自然に頬にキスをしてきたのに女の子に慣れていないはずがない。
「ちょっと!何してんのよっ!」
先ほども顔が熱くなるのがわかったがさらに真っ赤に染まっていく。
「ん?頬にキスは挨拶だろ?それとも昔みたいに口の方が良かったか?」
一瞬忘れていたが葵くんは外国から帰国したばかりだった…。確かに外国で頬にキスは男女問わず挨拶としてするけれどここは日本だ!それにどこか馬鹿にしたような、揶揄うような笑い方が腹に立つ!
「そんなわけないじゃない!馬鹿っ!」
そう叫ぶと思い切り突き飛ばして自分の部屋を出た。
姉の部屋に戻り、ベッドに寝転がって葵くんから奪い取った本を読もうとしたが、先ほどの出来事が頭から離れずイライラして本を読む気になれなかった。
「あーーーもうっ!葵くんってば何考えてるのよ!!ホントむかつく!!」