恋するgirl☆~永遠の愛~




落ち着いた私は、急に恥ずかしさがこみ上げてきて、矢吹さんから離れた。


「落ち着いた?」


「はぃ…少し。あのごめんなさい。
抱きついたりなんかして…。」


「別にいいよ……立てる?」


矢吹さんが私にスーツの上着をかけてくれた。私は立ち上がろうとした、力が抜けて立てない。

すると矢吹さんは黙って私を抱き上げた。


「や、矢吹さん、大丈夫です。
ぉ、おろして下さいッ…」


「いいから。
…今日はとりあえず送るから。」


そう言って、私を抱き上げたまま、車まで連れていって家まで送ってくれた。


あとの詳しいことは、また後日ということになった。


その日は、今日あったことが繰り返し蘇ってきて怖くて不安でなかなか眠れなかった。



でも、あの時矢吹さんが助けにきてくれた時、私はすごく嬉しかった。



あの時、胸を貸してくれた人が矢吹さんで…



私は、何故か、あの怖かった出来事と同じくらい…


矢吹さんの優しく微笑んでくれたあの笑顔を思い出す。



~*真子sideおわり*~