恋するgirl☆~永遠の愛~



車のなかでは、無言の状態。


だけど、嫌じゃなかった。
どうしてかわからないけど。


すると矢吹さんが、


「迷惑とかじゃないから。安心して。」


前を見ながら言った。
どうしてわかったんだろう。


本当は協力するって言っても、迷惑だったんじゃないか…なんて思っていた。


「ありがとうございます。…本当にいいんですか?お仕事…お忙しいのに。」


私が申し訳なく言うと、


「…確かに忙しいけど、困ってる子を放っておくわけにいかないし。前はしょっちゅうタケとかのトラブルに巻き込まれてたから。
だから、気にしなくていい。
安心して。ちゃんと助けてあげるから」


「はい…。」


矢吹さんが初めて笑った。
笑うとすごく優しい表情になるんだ。
私は矢吹さんの笑顔をみて、なんだか胸がキュンとなった。


家に着くと、矢吹さんは、


「なにかあったらすぐ連絡して。なるべくその男と2人になるのは避ける事。
わかった?」


「はい。分かりました。」


私はできるだけ笑顔で答える。
すると矢吹さんは、


「…よし。いい子だ。」

そう言って、私の頭を優しくポンッとすると、帰っていった。



あっ…まただ。

また胸がキュンとした。

何なんだろう?このキュンって…


私はまだ気づいていなかった、
この気持ちの正体を……


~*真子sideおわり*~